私池田は2013年の4月に長女を出産しました。
翌年の2014年4月から東京の認可保育園に入園させて、本格的に仕事に復帰しようと考えて、
6つの園に入園希望を出したのですが、その結果全て落選しました・・。
ニュースで聞いていた”待機児童問題”が身近な問題になったのは、この時でした。
まさか自分が落ちるとは、思っていなかったのです。
待機児童問題は解決していない
東京都の場合、こちらのホームページに、直近の待機児童数が発表されています。
2014年度の東京都の待機児童数は8,672人とのことです。
保育園への入園を希望して、入園できなかった母親(または父親)が8,672人いる、ということですね。
またこの数字には、それほど強く希望していなかった園(遠方の園や、認証保育園など)にきまった
人の数は含まれていません。
我が子が待機児童になってしまった場合、母親がとれる選択肢はどんなものがあるでしょうか?
■母親が会社員で、子供が待機児童になってしまった場合
・子供が保育園に入れるまで、育児休暇を延長する(最大3年など、会社によってきまりあり)
・または無認可の保育園に入れて、職場復帰する(一般的に、認可の保育園に比べて高額、遠方の可能性あり)
→ 数か月単位で、認可保育園に入園できた場合はよいですが、待機状態が長引けば長引くほど、職場復帰が難しくなったり、金銭的・体力的な負担が増えていきます。
■母親が休職中で、子供が待機児童になってしまった場合
・子供が保育園に入れるまで、仕事復帰はあきらめる
・または無認可の保育園に入れて、就職活動をする
→ 休職中の場合、すでに職場復帰している人よりも、入園の優先度合いは低いと見なされるケースが多いため、入園の順番がまわってこないことが考えられます。保育園が決まっていないことが、面接でも不利になってしまいます。
精神的・金銭的負担の重さ、そして保活・・。
我が子が待機児童になった時の一番の問題は、精神的・金銭的負担の重さだと思います。
何の問題もなく保育園に入園できる子がいる一方で、なぜ我が子はどこにも入れないのか・・、仕事はどうすればいいのか。
やるせなさに私の場合、区役所の帰り道に涙が止まりませんでした。
保活しなかった自分が悪いの・・?
”保活(ほかつ・保育園に入るための活動のこと)”という言葉が最近はありますが、私は十分にその”保活”ができていなかったからダメだったのか・・と自己嫌悪に陥ることもありました。
でも、初めての慣れない出産と同時に、十分な保活ができていなかったからといって、待機児童問題を母親の自己責任にするのはおかしくはないでしょうか・・。活動をした人だけが保育園に入れるという社会の方が間違っているのです。
色々な問題に負けないで!
とはいえ、この待機児童問題がすぐに解決する訳ではありません。
自分の子供が待機児童となってしまった場合、色々な負担が母親にはのしかかってくると思うのですが、是非負けずにがんばってほしいのです!
■精神状態を保つ
私の場合、全園の落選がきまってから3日間ほどウツ状態になってしまいました。
もっと保活をしておけばよかった、という後悔の念にさいなまれたのです・・。
でも待機児童の問題は社会の問題であって、母親一人一人に非があることではないのです。
自分を責めることは全然ないのです。
■キャリアをつなぐ可能性を考えてみる
特に出産とともに退職した方にとって、待機児童状態が続く=自分のキャリアが中断してしまう、と気持ちになると思います。
子育てをしながらになるので、勿論100%の力を注げるわけではないのですが、週の中の1日、1日の中の1時間でも、自分のキャリアをつなぐための活動ができないか、考えてみるのはいかがでしょうか?
→■資格取得・スキルの獲得
・学校に通ったり、資格取得の勉強をする(渡辺のブログもご覧ください)
→■実務経験をつける
短時間・在宅での勤務で、将来の就職につながるような実務経験をつけて頂けるお仕事を、
Be-Workingでご紹介できます。是非まずはお問い合わせください。
(文・池田範子)